3時間半の眠りから覚めたのは5時、まもなく安藤の滑り。
残念ながら4回転は失敗。
4年後にもう少し大人になったところを見せて欲しいと思う演技と、インタビューだった。
コーエンは、SPの時の自信に満ちた表情はなく、SP首位の重圧に潰されていると思った。しかし、足に故障があったらしい。
出来ることなら、万全の演技をみたかった。
堂々の2位だったと思う。
荒川が出てきた。
女王様の顔をしてはいたが、オーラが出ているほどではなかった。しかし、スタートの顔はSPの時より数段自信がみなぎっていた。
そつなく演技をこなし、イナバウアー辺りからオーラが出始める。と同時に、観客席からも拍手(手拍子)が鳴り続く。
観客を一気に引き込んで女王様の独壇場演技のまま終了。
観客の多くが立ち上がり、スタンディングオベーションが続く。
得点発表の瞬間、荒川は24歳の顔を見せた。
村主の演技も完璧だった。
SPの時のような音楽とのズレも少なく、ジャンプも安心してみていられる余裕の演技。
残念だったのは、せっかく手拍子を貰ってもいつの間にか消えてしまう、観客を引きつける技が少なかった。
昔のように、中間のステップの辺りもう少しテンポの速い音楽をもってこれないのだろうか。
村主のテンポのあるステップは大きな魅力なのだが。
得点は伸びなかったが、この時点で3位。
メダル圏内だった。
最後の演技者スルツカヤ。
彼女もいつもと違っていた。
自信なさげな表情は、女王にふさわしいものではなかった。
しかし、浅田真央以外には負けたことのない、転んでもスルツカヤは健在だった。
コンビネーションがシングルになろうと、素人には判らないほどの完成度の高い演技が続き、次第に観客を引きつけていった。
だが、回転の軸はずれているように見え、ジャンプでの転倒。
専門家がみるとやはりダメだったのだろう、得点は全然伸びず、何とか村主の上、銅メダル確保に終わった。
世界大会優勝後の荒川の顔は今でも覚えている。
自信に満ち、気品にあふれ、究極の美女の顔だった。
今回の優勝決定後の顔は、普通の24歳のお嬢さんの顔をしていた。
表彰式では、CDにリボンを付けたようなチィダサながら、黄金に輝くメダルを首にかけ。
君が代を小さく口ずさんでいるのが嬉しかった。
おめでとう荒川静香選手。
おそらく彼女はこれで引退するのだろうが、今後どんな人生を送るのだろう。
TVの解説者やコメンテーターなどは似合わないし、コーチにも向いていないような気がする。
良き伴侶でも見つけて、ひっそり過ごすのが似合っているような気がするが。
今オリンピックの憂さを、一気に晴らしてくれた。
女子フィギュアー選手達に感謝したい。
補足:荒川選手は来年の世界選手権が終わってからプロ入りするのだそうです。
あの演技がさらに完成されていくのだとしたら、非常に楽しみです。
しかし、日本ではプロの演技をテレビで見る機会は余りなさそうです。
荒川選手の出場を機に、プロの演技を見る機会も増えて欲しいと思います。
posted by がまさん at 09:40| ☀|
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